MacのVMWareFusionの仮想ディスクをVirtualBoxの仮想ディスクとして利用する方法
タイトル通りのことをするわけですが、VMからVBoxへ乗り換える人はそうそう居ないかと思います。
はじめに
2011年10月にインストールしています。
各ソフトウェアのバージョンは以下のとおりです。
VirtualBox: 4.1.4
VMWare OVF Tool: 2.0.1
また、ターミナル.appを乱用しますので、予めご了承ください。
OVF Toolをインストールする
まずはOVFというVBoxで読み込める形式に変換するツールを入れます。
ファイルはこちらから落とせます。
次にターミナル.appを起動し、以下のコマンドを実行する。
$ tar zxvf /path/to/VMWare-ovftool-[version]-[build番号]-mac.i386.tar.gz
すると「VMWare OVF Tool.pkg」というものが出てくるのでインストールする。
インストール完了後「/Applications/VMWare OVF Tool」というディレクトリが出来上がります。
このディレクトリの「ovftool」というのが実行ファイルになります。
vmware仮想マシンをovf仮想マシンへ変換する
これより先はターミナル.appから操作していきます。
一時的に上記パスをPATH変数に追加し、以降の作業をやりやすくしておきます。
$ PATH=$PATH:/Applications/VMWare\ OVF\ Tool
次に仮想マシンをOVF形式で吐き出します。
$ ovftool /path/to/コピーしたい仮想マシン名.vmware/コピーしたい仮想マシン名.vmx /path/to/複製したい仮想マシン名.ovf
上記のコマンドを実行することで、以下のような表記が現れます。
Opening VMX source: Windows 7.vmwarevm/Windows Vista.vmxOpening OVF target: test.ovf
Writing OVF package: test.ovf
上から順に「複製するためのマニフェストファイル」、「複製後の仮想マシン名」、「書きこんじゃうぜ!」となります。
で、その下に「Disk Progress」と出ていますが、これが100%になれば複製が完了します。
VirtualBoxへインポート
OVF形式のファイルは通常の仮想マシンを作成する手順とは異なり、仮想マシンをインポートするイメージになります。
VirtualBoxを起動し、「ファイル > 仮想アプライアンスのインポート」を選択します。
すると、インポートウィザードが立ち上がります。
「選択」から先ほど変換したOVF形式のファイルを選択します。
すると、OVFから読み取った情報をもとにVM上で設定されていた内容が表示されます。
Vistaか7どっちかはっきりしろっていう突っ込みは無しで[wp_emoji2 code="d230" alt="ウィンク"]
このまま「import」を押してもかまいませんし、設定を少し変更したい場合は、各々変更します。
ちなみにインポートする時間は仮想マシンにより左右されますが、私の環境では20分近くかかりました。
これでVMWare FusionからVirtualBoxへ仮想マシンを移行する操作は完了です。
こんな手間を掛けて移行したい!ってのもなかなかありませんが...w