WordPress3.0RC1日本語リソースでマルチサイトを実現する
先程の記事で紹介したWordPress3.0RC1日本語リソースを利用してマルチサイトを実現してみました。
テスト的におこなってみただけですので、今後のバージョンアップなどで当記事内容が参考にならない場合が有りますので、予めご了承ください。
はじめに
WordPress本家よりRC1のソースコードをダウンロードし、インストールします。
*注意:ネットワークという単語がこれ以降に出てきますが、これはWordPress3.0から統合されたWordPressMUのマルチサイトの事を指します。
インストール完了後
インストール完了後に出来上がった「WP_INSTALL_DIR/config.php」を「メモ帳」以外のエディタで開き、以下の一文を追加し、保存します。
define("WP_ALLOW_MULTISITE", true);
保存後
管理画面にログインすると、サイドメニューの「ツール」タブに「ネットワーク」項目が表示されます。
この項目をクリックすると「ネットワーク」の設定が開始します。
まずは詳細を設定
こんな画面が表示されますので、それぞれ適当な物を入力します。
ネットワークの有効化作業
ネットワークを有効化するにあたり、「wp-config.php」と、「.htaccess」を手作業で修正する必要が有ります。
作業する前にかならずバックアップを作成してから作業してください。
万が一の時のために、「ツール」タブから「エクスポート」でデータを吐き出しておくのも良いかもしれません。
1段目のテキストエリアが「wp-config.php」に記述する項目で、2段目が「.htaccess」に記述する項目です。
もし、「.htaccess」ファイルがない場合は、新規で作成し、2段目の内容をペーストして保存してください。
保存先は、画像にある通り、「****の.htaccessファイルに」と記されている「****」に保存してください。
ここまでの作業が完了したら一度ログアウトします。
*ログアウトしないまま他の作業を行おうとしても強制的にログアウトされます。
ログインしなおすと...
なんかいる!!!!
これが「ネットワーク」管理をするためのタブとなります。
まずはネットワークの設定を行わないとイケないので、「特権管理者」タブから「設定」を押します。
設定画面では禁止ワード(アドレスの利用禁止ワード)や登録拒否リスト等、様々な設定が有りますので、これらをすべて設定します。
設定後は「変更を保存」から保存します。
複数のサイトを管理する
登録されている複数のサイトは「特殊管理者」タブの「サイト」項目で閲覧出来ます。
また、新しくサイトを追加する際も同様の画面に存在しています。
同タブの「ユーザー」ではサイトを管理するためのユーザーの管理が行えます。
もちろんユーザー単位で設定されたサイト以外のサイトは管理できません。
サイト管理ユーザーの追加もこのページから行えます。
現時点のバージョンで投稿してみた
とりあえず作ってみた一般的なサイトと、「ブログ」的な立ち位置の「hoge」の2つのサイトに投稿してみました。
先程紹介した「特殊管理者」タブの「サイト」ページで、テーブルの行にマウスをあてがうと「管理パネル」なんて文字が出てきます。
このリンクを押すと、目では分かりませんが、きじを投稿したりするサイトが切り替わっています。
つまり、「hoge」サイトの「管理パネル」を押すと、「hoge」サイトに対して投稿することとなります。
このへんのUIはもうちょっとわかりやすく慣ればいいなぁなんて思っています。
で実際にそれぞれのサイトに投稿すると、実際に記事も反映されます。
DB周り
phpMyAdminを使って覗いてみると、インストールした際に指定した情報をもとに、サイト単位で新しくテーブルが作成されていました。
使ってみて
まだ若干わかりづらいかな?と感じるところは多々ありましたが、複数のサイトを管理するにあたり、2.x系と比べて格段に扱い易くなっている感じはします。
また、複数のサイトを単一コアで運営するというのを以前から(MUパッケージ以外で)思っていたので、個人的にはもう手放したくないCMSツールとなりました。
それと、今回は「ディレクトリセパレータ型」でネットワークの構築しましたが、恐らくドメイン単位でのネットワーク構築もできると思います。
MUを実際に使ったことが無いので、もしかすると、サーバーによってインストールするサイト設定が変わってくるのかもしれません。
テーマももしかすると、「サイトによって切り分ける」なんてことができるのかもしれませんが...。
2010/06/05追記:ブログ単位でテーマを変えることができました。
このへんは後日再度使ってみたいと思います。
すごい
WordPress1つでここまでできるなんて思ってもいなかったし、できるようになるなんても思っていなかったので、本当にすごいの一言しか出てきません。(安直な感想でゴメンナサイ X-( )